顎変形症手術における医療ミス、失敗

ある医師がたまたま探し出した、とある顎変形症手術関連の参考文献について書いていましたので、それを要約し、紹介したいと思います。

■参考文献
TreatmentofJawDeformity:ANationwadeSurveyoftheSituationinJapan

興味深かったので、サッと読んでみました。

この文献をまとめると、以下のようになります。

【189ヵ所の医療施設から得た調査(06年4月~07年3月まで外科施設において顎変形治療数:2926名)】

●SSRO治療が2069症例中で最多数→70%

以下、全て平均値です。

●顎変形症手術前の矯正治療期間:13ヵ月(非抜糸)、18月(抜糸)
●SSRO手術時間:163分
●顎変形症手術後の矯正治療期間:11ヵ月
●顎変形症手術での出血量:203mm(下顎)、512mm(上顎下顎)、さらに手術時間と出血量には正の相関関係が見られた。
●入院期間:15日(下顎)、17日(上顎下顎)
●顎間固定平均:10~11日
●自己輸血:30施設において全例或いは原則的に実施され、43施設では症例によって実施された。

●合併・偶発症:顎変形症手術中での異常骨折:17施設
●顎変形症手術中の大量出血:9施設
●吸収性プレートの破損:8施設
●神経疾患の悪化:2施設
●神経損傷:8施設
●顎関節脱臼:3施設
●顎変形症手術後の細菌感染:3施設
●精神疾患の悪化:2施設
●矯正用ブラケット組織内迷入:2施設
●その他、呼吸障害、肝臓脳障害、胃管の誤挿入等

あらら、かなり顎変形症手術における医療ミスや失敗が、多いのではないでしょうか?

●整形外科医と矯正歯科医の連帯における問題点:矯正歯科医が、顎変形症手術について、しっかりと理解していない(勉強不足)、整形外科医と矯正歯科医双方間の意思の疎通がなされていない、整形外科医と矯正歯科医それぞれの治療方針における相違、医師の技量による治療レベルの相違点、等々。

顎変形症治療は矯正、外科医の腕前・知識と彼らの連携に関わってきます。

経験の浅い、しかも連携すら十分にされていない病院において、顎変形症手術をして、後悔することにならないように、医師選びはくれぐれも慎重にするべきですね。

△上記文章はユーザー個々の投稿です