LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術’

■下顎枝矢状分割骨切り(SSRO)

下顎枝矢状分割骨切り(SSRO)とは、下顎枝を矢状方向に分割し、下顎を後退させる(奥に引っ込める)整形手術です。

下顎を左右上下にフリーに移動させることができるので、分割した骨片同士の接触面積が広く、骨の治癒に有利にはたらきますが、施術には高度な技量を必要とし、また下顎骨外側にある下歯槽神経を損傷させてしまうリスクが高いのがデメリットとして挙げられます。

現在は、3D CTスキャンや、精密な骨モデルで、下歯槽神経管(下歯槽神経の通っている下顎骨の中の管)の位置を特定でき、下顎枝矢状分割骨切り(SSRO)をする前に、模擬手術をして、確認できるので、下歯槽神経損傷のリスクについては、多少回避できるようになりました。

大臼歯外側の頬粘膜に、5センチメートルくらい切開します。
骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離し、下顎枝外側と内側の骨を露出させた後に、下顎枝内側の骨皮質だけを水平に骨切りをします。
サジタルソー(専用ノコギリ)で、矢状方向に内側骨皮質と外側骨皮質を下歯槽神経を回避するように、外側の骨皮質に沿って骨切りをし、薄刃の骨のみで外側と内側骨片を分割します。
下顎を後退させて(奥に引っ込めさせて)、術前にプランニングした位置で、チタン製固定プレートを使って留めます。
後方に飛び出した骨を切除します。

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オトガイの横幅が長く、男性っぽい角ばった顎(オトガイ)の場合に対し、オトガイ垂直骨切り術、もしくはオトガイ下顎下縁形成術をして、シャープなV字型の顎を形成します。

オトガイ垂直骨切り術とオトガイ下顎下縁形成術は、特にお隣の韓国では、輪郭形成や小顔手術の中で人気のある整形手術法になっています。

エラが張っていて、下顎角部の幅が広い場合は、同時に下顎角形成術、下顎枝外板切除術をした方が、エラからオトガイにかけて、さらに自然で美しいVラインになります。

■Vライン形成術(オトガイ垂直骨切り術)とは?

Vライン形成術(オトガイ垂直骨切り術)は、下歯槽神経との距離(5ミリ以上)を十分にとり、骨切り線が設定できる場合にする整形手術です。

オトガイ・下顎下縁骨切除術と異なって、顎の幅を狭くできると同時に、顎を前方に出したり、後方に引っ込めたりすることができます。

切除する骨片には、オトガイ舌骨筋、オトガイ舌筋が付着しているので、骨片の除去時には丁寧に剥離して、左右のオトガイ骨片を正中に寄せ、骨を固定する前に、オトガイ舌骨筋、オトガイ舌筋を左右の骨片に孔を開け、吸収糸で縫い着けます。

下口唇裏側の粘膜を切開します
骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離し、オトガイ部の骨を露出させて、サジタルソー(専用ノコギリ)で骨切りをします
オトガイ正中の骨片に付着している筋肉を丁寧に剥離しながら、除去します
左右のオトガイ骨片を正中に移動させて、骨を固定します
下顎下縁の段差を滑らかに削り、その後左右の骨片を正中で、固定プレートにより留めます

■Vライン形成術(オトガイ・下顎下縁骨切除術)とは?

Vライン形成術(オトガイ・下顎下縁骨切除術)は、下歯槽神経の通る位置が下顎下縁寄りにあって、オトガイ垂直骨切りが不可能な場合にする整形手術です。

顎の先端を後ろに引っ込めることは同時にできるものの、前方に出すことはできません。

下口唇裏側の粘膜を切開します
骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離し、オトガイ部の骨を露出させて、サジタルソー(専用ノコギリ)、レシプロソー(専用ノコギリ)で骨切りをします
EZカンターのヤスリで骨切り断端を滑らかに削り整えます

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「最もつらいのは、LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をしてから36時間経った頃だから。最初の3時間は、麻酔から目覚めた時の気持ち悪さ。その後、口の中の出血が収まって、吐き気がなくなるまでが辛抱だよ」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をして、これで終わり、と思わない覚悟も持っておいた方がいいです」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をすると、様々な歪み(皮膚の弛みや、部位の変形等)がありうるから、長期戦になると心してね。あと、症例写真と実物では全然異なるから、それも心しておいてね!」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をした時に、セットで下顎枝矢状分割法(SSRO)をしないと、顎が前方に回転するから、若干しゃくれ気味の顔になるのと、下顎が前方に回転するから、噛み合わせが歯の前方に偏る可能性が出てくるかも。それでも、噛み合わせは大丈夫といわれてたり、元から顎がないのならば、下顎枝矢状分割法(SSRO)をしなくても、いいかもしれない。LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をすると、噛み合わせが変わるから、下顎枝矢状分割法(SSRO)をした方がいい、した方がいい、と何回も医師から言われた。下顎枝矢状分割法(SSRO)で下顎を後ろに引っ込めたから、さらに小顔になったし、噛み合わせは特に問題なしだったから、結果としては、下顎枝矢状分割法(SSRO)をしてよかったと思っている。でも、この感想は、あくまでも私の場合だから、他の人の場合では、当てはまらないのかもしれないので、参考程度にしてね」
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「”婆”がする手術ではないよ、LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術は。歳をとればとる程、美容整形手術って、した人に対し、世間の風当たりが強いよ。何のための美容整形手術かについて、十分に考えたらいいよ。世間は影で、美容整形手術をした”婆”について、ヒソヒソ笑いものにするのは当然でしょ」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をする時に、セットで下顎枝矢状分割法(SSRO)もしないと、目から口角までの長さは変わらないのかしら?」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術に限らず、長時間の整形手術で全身麻酔をする時は、専用靴下をはかされるよ。血栓予防でだったかどうかは忘れてしまったけれど、LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術の最中は、全身麻酔で意識がないし、目覚めたら、冷え性とか関係なく、貧血の影響で死ぬくらいの猛烈な寒気がするから。心配ならば、冷え性の件を先に美容整形クリニックに伝えておいて、湯タンポとかを準備してもらえばいいと思う」
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「LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術と下顎枝矢状分割法(SSRO)をセットですると、それだけで手術前よりも、オトガイが短く見える場合が多いとのこと。だから、最初にLEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術と下顎枝矢状分割法(SSRO)をして、顔の腫れもひいてきて、固定プレートを除去手術をする頃に、まだオトガイが気になるようならば、その時のオトガイ状態のバランスで、シミュレーションをしてもらって、Vライン整形手術をした方がいいのではと私は思います」
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「長い歯茎ではなく、長い皮膚の場合は、LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術をすると、顔のバランスが崩れることが多くなるとのことです。長い鼻の下の人は、LEFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術で、骨を短縮すると、笑った時に下の歯しか見えないから、ダメらしいとのこと」

△上記文章はユーザー個々の投稿です