エラ削りの失敗例―リスクとデメリット

当会には「美容整形について多くの人に知ってほしいので自分の体験談をブログに載せてください」というメールが結構届きます。中には当会としては賛成しかねる内容もありますが敢えて原文に極力近い形で載せるようにしています。

エラ削りの失敗例―リスクとデメリット

一年半前に韓国でエラ削りをして失敗されてしまいました。
その後、クリニックに何度も症状を訴えましたが聞き入れられず、裁判も視野に入れ弁護士に相談しましたが、外国での手術だったこと、術前に交わした契約書の問題などで勝訴の見込みが薄いことや弁護費用が高額であることなどを検討した結果、泣き寝入りするしかありませんでした。
術前のカウンセリングではエラ削りが抱える問題点、手術のリスクの可能性などの説明はほとんどありませんでした。
今思えばエラ削りのリスクやデメリットについて、事前にもっときちんと調べておくべきでした。
エラ削り手術失敗で術後に残った後遺症は以下の通りです。

1. 輪郭の左右差
もともと左右対象な輪郭でした。しかし、エラ削り手術後に左右差が目立つようになりました。これは明らかに医者の技術不足の問題だと思います。
人間は皆利き手があるので下手な医師だと苦手な側があり、左右差ができてしまったり、削るときにフェイスラインがガタガタになってしまったりするそうです。

2. 不自然な段差
顎とエラの境目に不自然な段差ができてしまいました。
エラ削りを行った部分と削っていない部分との堺に不自然な段差ができてしまったものと思われます。
この失敗例の中には一部削り過ぎたのかおかしな凹みとして残ってしまったという方も多いようです。私の場合は左右の顎とエラの境目に大きめの段差があります。見た目の印象としてはただ輪郭がぼやけたような感じなのですが、骨を触るとはっきりわかります。
こういった失敗は明らかな医者の粗雑な治療によるものです。

3. 感覚の異常
エラ周囲の感覚がずっと麻痺していています。
日本の別の病院で診てもらったところ、エラ削り手術のときに骨膜から剥がす過程でなんらかの神経を傷つけた可能性が高いということでした。医者の技術不足、雑な手技でこういった後遺症が残ることがあるということです。もちろん技術が高く丁寧な名医であっても起こすリスクは無いとは言い切れませんが、麻痺やしびれといった感覚異常は通常術後三ヶ月を目安に消えていくものだそうです。
私は術後一年半経過しますがいまだに残っています。

4. たるみ、しわ(法令線、二重顎など)
私が手術を受けたのは26歳のときです。
当然、たるみやしわといった老化現象とは無縁でした。
しかし、術後腫れが引くにつれて法令線や顎の下に二重顎のようなたるみが目立つようになりました。
これは骨を削った分皮膚があまり、たるんだりしわになったりしたものと思われます。
しかし、このシワやタルミも経年とともに新しい骨の位置に馴染み引き締まって消える人もいればそのまま残る人もいるようです。
この差は執刀医の技術の違い、アフターケアへの適切な指導などで差が出るようです。
ちなみに私が手術を受けたクリニックはアフターケアとしての詳しい指導などは特になく、むくみにいいからといってカボチャジュースを山ほど買わされただけでした。

5. 感染
韓国でのエラ削りのあと帰国してから口の中の傷口の部分がひどく痛み、膿が出てきました。やはり日本の病院で診てもらったところ、傷口から感染を引き起こしたためだそうです。
術後に抗生剤の点滴や内服など適切な治療がなされなかった場合におこるようです。

6. 血腫
術後、エラの裏側にパチンコ玉くらいのしこりができました。やはり日本の医者にかかって診てもらうと血腫ができているとのことでした。
下顎角骨の裏側には血管があり、傷つけることで出血しそのまま固まってしまったようです。術後の固定や血抜きなどに問題があると血腫ができやすいとのことでした。

以上が、私がエラ削り手術失敗で味わうことになったトラブルや後遺症です。
そのうちのいくつかは治療の結果回復しましたが、感覚の異常はまだありますし、輪郭の左右差、不自然な段差は再手術しない限り改善することはありません。
今は日本のエラ削りなどの輪郭手術の名医の元で修正を受けることを希望に、資金を貯めています。