顎が引っ込んでいる

今日のテーマは「顎が引っ込んでいる」です。
当会には
「顎が引っ込んでいる輪郭はどうやったら治るの?」
「顎が引っ込んでいるので顎を出す方法を知りたい」
「自力で顎が引っ込んでいるのを治す方法はないのか?」
「美容整形手術で顎が引っ込んでいるのを治すにはどんな手術をすればいいの?」
といった、顎が引っ込んでいる場合に顎を出す方法に関する相談メールが寄せられます。

顎が引っ込んでいる、顎がない、顎が小さい、上顎より下顎の方が極端に引っ込んでいる、上顎と下顎の横幅が狭い、下顎が引っ込んでいるせいで出っ歯に見える、口が閉じにくい、意識していないとぽかんと口が開いてしまう、顎に梅干しのようなしわができやすいなど、下顎後退に関する悩みを持った方は多くいらっしゃいます。

日本人は欧米の方に比べて顎の骨が未発達になりやすかったり、顎の骨が小さい傾向にあるので顎が引っ込んでる状態になりやすいようです。
顎の骨が小さいために歯がきれいに並びきるスペースがなく、日本人は歯並びの悪い人も比較的多いといわれています。

美容整形により顎を前に出す方法としては、オトガイ形成術、セットバック、上下顎分節骨切りなどの顎の骨切り手術によって理想的な位置に顎骨を移動させ美しい輪郭を形成することが可能です。
自力で顎が引っ込んでるのを治したいという相談も多いのですが、成人して顎の成長が止まってから自力で顎を出すということは残念ながら無理です。
インターネット上の情報交換の掲示板では自力で顎を出す方法として、顎を叩いて前に出すとか無理矢理顎を引っ張るとかいう方法が提示されていますが、そんなことをしても顎関節を痛めるだけでまったく効果はありません。

顎がない状態ですと、睡眠時に舌が喉に落ちやすくいびきの原因となったり、睡眠時無呼吸症候群になる恐れもあります。
また、顎が引っ込んでいる方は滑舌や噛み合わせを気にされているというケースも多いです。
上下の顎の位置を改善することによりこれらの問題も改善することができます。
また、クリニックによっては顎が引っ込んでいるのを改善させる方法としてヒアルロン酸をあごに注入するヒアルロン酸注射やプロテーゼを顎に入れる方法をすすめるところもあります。

しかし、ヒアルロン酸注射は顎が引っ込んでる輪郭には効果がうすい上に三ヶ月~半年で元に戻ってしまうばかりでなく、繰り返し使用することで老け顔になりやすいという報告もあります。
また、プロテーゼ挿入により顎が引っ込んでるのを改善させる方法も軽度の顎がない状態には効果的かもしれませんが、かなり顎が後退している方や、根本的に骨格を改善したいという方には向きません。

プロテーゼも10年に1度は交換せねばならず、その都度に手術とダウンタイムが必要になります。
また、やはり異物なので皮膚を突き抜けてプロテーゼが飛び出してしまったという例もあります。
顎がない状態を改善するのにどの顎を出す方法が良いのが、よく検討してから治療に挑んでほしいと思います。
以上、今日のテーマは「顎が引っ込んでいる」でした。