頬骨削りのリスク

■頬骨削り 方法(Theme-頬骨削り リスク)
頬骨に対する手術は大きく分けて、頬骨を削る手術と頬骨を骨切りする手術に分けられます。頬骨は形態上、体部には厚みがありますが、弓部に厚みがないため、削ることができるのは体部のみとなります。体部のみでは、斜めから見たときの頬骨の突出はある程度改善できますが、正面から見たときの横幅を変化させることができません。
なので、実際には頬骨の骨切り手術を行っている美容外科が多いです。
頬骨の骨切り手術は口腔内から頬骨体部の骨を切除し、もみあげ後方の切開から頬骨弓部の骨切りを行います。そのあと、頬骨体部と弓部を一体にして内側に引き寄せ、頬骨の横径を狭めます。
体部には多少の段差が出ますので削って段差をなくします。
骨切りされた骨同士はサージカルワイヤーを用いて固定されます。このような骨切り手術は、言ってみれば骨折したのと同じことですので、この固定は非常に大切なポイントです。
頬骨弓部には咬筋という筋肉が付着しており、その筋肉の力で下方に牽引されて予期しない位置で骨がくっつく危険性があります。また骨は骨同士が接触していないと十分な骨新生が起きず、十分な強度が得られなかったり、骨の吸収が起こってしまったりということが考えられます。なのでしっかりと固定することは大変重要なことになります。
このようにして頬骨体部から弓部にかけての自然なラインを残すよう努めます。
頬骨の骨切り手術を行うと、顔幅が狭くなると同時に、目の外側から顔の外側までの距離が短くなるため、相対的に目が大きく見えるといった効果も多数報告されています。
また、最新式の頬骨削りとしてアーチインフラクチャーのブーメラン切開を行っているクリニックもあります。
アーチインフラクチャーにより両端の骨を中抜きした後、弓部と体部の骨をワイヤーで固定をせず、ワイヤーFREEの頬骨削りを行います。
頬骨削りのブーメラン切開では、より大きな変化、中顔面に対するたるみの回避効果が期待されます。

■頬骨削り ダウンタイム(Theme-頬骨削り リスク)
頬骨削りの術後、2週間~1か月程度は腫れが続きますが、手術後数日間は、包帯やフェイスバンドなどで固定する必要があること、食事や入浴に制限がかかることなどを考慮に入れると外出を控えたいほどのダウンタイムは約2週間というところでしょうか。

■頬骨削り 痛み(Theme-頬骨削り リスク)
頬骨削りは全身麻酔下での手術ですので眠っている間に手術が終了し痛みを感じることはありません。
術後の痛みに関しては歯茎が腫れたような鈍痛を感じることがありますが、鎮痛剤などでコントロールします。

■頬骨削り 内出血(Theme-頬骨削り リスク)
頬骨削りの内出血に関しては、術後に皮膚が紫色や黄色に変色する内出血がみられる場合がありますが2 週間程度で消失します。

■頬骨削り 痺れ(Theme-頬骨削り リスク)
頬骨削りの痺れについては、手術時に神経に負担をかけることがある影響で術後しばらくはほほのあたりからこめかみ、唇にかけて知覚の麻痺やしびれがおこることがあります。
また、偏頭痛のような症状を訴える患者もいます。
通常、これらの症状は3~6ヶ月で消失します。
しかし、神経を傷つけてしまったり大きく負担をかけてしまった場合、まれに感覚が完全に元に戻らないこともあるので注意が必要です。

■頬骨削り 傷跡(Theme-頬骨削り リスク)
口内法の場合は口の中を切開するため顔の正面に傷は残りません。
口腔内の傷も大きく口を開けても見えない位置ですし、口の粘膜は回復が早いためこの傷痕もやがて細い白い線のようになり気づかないうちにほとんど消えてしまいます。
口外法の場合、もみあげ後方を切開して行うので傷痕がしばらく残ります。
この傷も徐々に目立たなくなっていきますが、うっすらと残ってしまうケースも報告されています。

■頬骨削り 韓国(Theme-頬骨削り リスク)
近年韓国を中心に海外の美容整形外科で頬骨削りを含む美容整形ツアーなるものが組まれ、海外の美容整形クリニックが日本市場での患者獲得に乗り出してきています。
主に日本の患者を積極的に受け入れている韓国の美容外科の一例としては、ID成形外科病院、ウォンジン成形外科医院、ウィズ美ウーマンクリニック、ティーエル成形外科医院、ロミアン成形外科医院、グランド成形外科医院、コリア成形外科医院、THE成形外科医院、チャンネル成形外科医院、パノバギ成形外科医院、ジュエリー成形外科医院、ゼンクリニック、リジェン成形外科医院、シンデレラ成形外科医院、スマイル成形外科医院、BRパラム成形外科医院、ビュー成形外科医院、マイン成形外科医院、ザ・ウェル成形外科医院、ユニメディ成形外科医院、BKトンヤン美容外科などです。
これらの美容外科の多くはソウル市の江南区の通称”美容整形ストリート”と呼ばれる場所に位置します。
韓国は”美容整形大国”といわれるほど美容外科が多く、近年ではアジアを中心に韓国に頬骨削りなどの美容整形を受けに来る外国人の数が急増しており、韓国で美容整形手術を受けた外国人旅行客の数は昨年一年で1万5千人を超えるそうです。
近年、海外からの旅行客に対する医療サービスで得た売り上げは一年で約4870億ウォン。
韓国政府も外資獲得のために頬骨削りを含むこの”美容整形事業”を後押ししているといいます。
韓国には頬骨削りをやっているところを含め無数の美容外科がありますが、もはや国内の患者の取り合いは限界となり、最近は中国や東南アジアそして日本からも頬骨削りなどの美容外科治療を組み込んだツアーが流行しています。
日本からも美容外科の紹介、飛行機や韓国でのホテル宿泊や病院までの送り迎えの手配、通訳まで一まとめに請け負い、しかも低料金で美容整形がうけられるという”医療旅行パック”が売り出されています。
しかし、これら韓国の美容外科を紹介しているサイトのほとんどは、いわゆる”紹介屋”ですので注意が必要です。
つまり相談者の頬骨削りなどの希望にぴったりの病院を紹介するフリをして、裏では特定の美容外科と結託しており、患者を紹介するたびにバックを受け取るという仕組みで成り立っています。
もちろん、韓国の美容外科の中にはきちんとした正統な営業をしている病院もたくさんありますし、技術と誠実な心を併せ持つ医師もいます。
また上記のクリニックが悪徳医院やヤブ医者だと名指ししているわけでは決してありませんので念のため。
しかし、紹介屋に紹介される医院の中には闇医者と呼ばれる無免許医師のいる病院も存在しますし、頬骨削りを含め実際に行われている施術で安全とはいえない手術方法も少なくはありません。
韓国の美容外科のホームページサイトに掲載されている魅力的に見える症例写真や輝かしい成功体験談の裏で、頬骨削りなどの美容整形失敗を苦にして自殺する方がいるという現状にも目を背けてはなりません。

■韓国 頬骨削り 費用(Theme-頬骨削り リスク)
韓国の中でも頬骨削りの費用は美容外科によりピンキリですが、日本の頬骨削りの相場が120万前後と言われているのに対し、韓国では60万前後と約半額の値段で受けられるところが多いようです。
また入院が無料であったり、手術費+渡航費+食費などの雑費を入れて、トータルで日本円で150万円前後で韓国で頬骨削りを受けられる美容整形のツアーパックもあり、この費用の安さが韓国での美容整形人気に一役買っています。

■頬骨削り 整形 韓国 (Theme-頬骨削り リスク)
韓国での頬骨削りの特徴として大きく骨を切り取る傾向にあるということが挙げられます。
日本の美容外科での頬骨削りはナチュラルで自然な変化を好む日本人の好み合うよう頬骨を小さくしつつもあくまで自然なラインの輪郭を目指す傾向がありますが、韓国人は日本人に比べハッキリとした変化を好む傾向にあるといわれており、その需要に沿うように韓国での頬骨削りでは最大限大きく骨を切り取り小顔を目指す傾向があるようです。
そのため、韓国での頬骨削り失敗の訴えの多くが「頬骨を大きく削られすぎて細すぎる輪郭になってしまった」「不自然な輪郭になってしまった」というものです。
頬骨の削りすぎは韓国でよくみられる頬骨削り整形の失敗の一つといえるでしょう。

■頬骨削り タイ(Theme-頬骨削り リスク)
近年タイでもまた、頬骨削りを含む美容整形ツアーなるものが組まれ、海外の美容整形クリニックが日本市場での患者獲得に乗り出してきています。
タイの有名な美容外科の一例としては、ヤンヒー・ホスピタル、ガモン・ホスピタル、ヨーサガン・クリニック、H.H.H.、ナロン・クリニック、ナラヴィー・クリニック、スーペリアART、TRSC、エーシア(アジア)・クリニックなどです。
タイといえば、美容整形よりも「性転換者手術」を思い浮かべる方も少なくないと思います。
タイでは、女性への性転換者から女装・化粧好きの男性までを広くガトゥーイと呼び、学校では先生も生徒もガトゥーイであることを隠さない風潮があるそうです。
男に性転換した人たちを指す「トム」も合わせると、性同一性障害の方は数百万人とも言われています。
タイの人口は7000万人弱だから、20~30人に1人くらいの割合ということになりますね。
タイでは日本よりも性同一性障害に対する偏見がないとこから、タイでの性転換者手術を希望する人が多いようですが、理解があるからといって頬骨削りなどの医療の技術も高いかというと、残念ながらそれはまた別の話です。
また、美容外科の数でいうとタイよりも圧倒的に韓国の方が多いのですが、にもかかわらずなぜタイで美容整形手術を受ける人たちが増加しているかというと、なんといっても安価な値段が魅力なのだと思います。
あとは、韓国のケースと同じく、仲介業者が入っており日本語サイトを立ち上げてタイの美容整形外科を紹介し、手術、交通費、日本語通訳、現地でのホテル宿泊などすべて込みで安くセッティングしてくれる手軽さがうけているようです。
中には医院長や仲介業者がブログを書いて手術の様子を紹介していたり、ラインIDを公開しており、気軽に相談できるというサイトもあります。
申し上げたいのは、タイという国が、国民が、性同一性障害の方に対する理解があるのはすばらしいことです。しかし、それと手術の技術をごちゃまぜにして考えてはいけません。
ましてや頬骨削りなどの美容整形となっては話はまったく別次元です。
さらに、わからないことがあればラインで気軽に質問でき、美容整形ツアーパックなどで手軽に格安で手術を受けられる・・。この人気の秘密は果たしてメリットといえるのでしょうか?頬骨削りを含む美容整形手術は患者のかけがえのない大事な顔に、身体にメスを入れる手術。
ことに、頬骨削りやエラ削りやあご削り、輪郭の骨削り、骨きりなどの美容整形手術となると、一度失敗してしまったら修正手術で治すことは極めて困難となります。
にもかかわらず、飛行機で飛ぶ→カウンセリング→手術を決意→手術→帰国
なんてあまりにも簡単に決断しすぎているような気がしてなりません。
頬骨削りもそうですが美容整形手術において即決することは大きなリスクを伴うと考えるべきです。
そして本当の名医は決して手術を急かしたり、即決を迫ったりするようなことは絶対にありません。
管理人の元に寄せられる体験談の中にはタイで頬骨削りなどの美容整形手術をして失敗してしまった方からのものも多くあります。もちろん、タイの美容外科やタイの医師のすべてが悪いといっているのではありません。中には本当に腕のいい誠実な医師もいるでしょう。また上記のクリニックが悪徳医院やヤブ医者だと名指ししているわけでは決してありませんので念のため。
しかし、いかなるゴットハンドを持つ名医でも手術に100%ということはありません。
万一の事態、アフターケアなどを考えたときに、外国での頬骨削りの手術は安いから、症例数が多いらしいから、リフレッシュになるからなどという安易な理由で手術を決めてしまうのはあまりにも愚かな決断だといわざるを得ません。