顎変形症手術とは?

顎変形症は、上顎骨または下顎骨、あるいは上顎骨・下顎骨両方の大きさや形・位置等の異常や障害、上顎下顎の関係異常により、顎顔面の形態的異常と咬合の異常をきたし、顔の美的不調和を示すものと定義されます。

こうした歯の位置を含めた顎骨の異常・障害は、機能的には咀嚼、嚥下(えんげ)、発音、呼吸等の異常を引き起こすとともに、審美面でも様々な障害を引き起こすリスクがあります。

これらの治療は、歯科矯正治療だけでは不十分な場合が多々あり、顎骨に対する外科的手法、すなわち顎矯正外科により、顎顔面の形態的異常を修正し、機能的にも審美的にも満足のいく仕上がりを得られるようにします。

ただし、美容整形と顎矯正治療は、根本的に異なる治療形態なので、「このような顔に変えたい」という要望には応えられません。

しかし一方で、顎を外科的に移動させるので、顔の形が変わらないようにするのはできません。

上顎骨を移動させれば、鼻の形や周辺の皮膚が、下顎を移動させれば、口唇から顎先(オトガイ)までの形が変わります。

顎変形症手術の中でも、下顎枝垂直骨切り術をした人の場合は、食事以外の時間であっても、極力ゴムをかけて顎を固定してもらいたいので、業務上の会話に支障をきたすかもしれません。

下顎枝垂直骨切り術後1ヵ月も経てば、必要に応じ、ゴムを外しても大問題にはなりません(ただし睡眠中のゴムかけは必須)ので、業務に支障があるのは、長くても下顎枝垂直骨切り術後1ヵ月程度とみてよいでしょう。

ただし、激しい運動や、顎を強打する恐れのあるスポーツ等は、さらに1ヵ月間は控えることになります。

また、オトガイ形成術や下顎の前歯部歯槽骨切り術をした人の場合は、スポンジ状の圧迫素材(レストンR)を最低でも術後3ヵ月間は使用し続けるのが効果的でしょう。

スポンジ状の圧迫素材(レストンR)は、見た目が気になるでしょうが、日中も使うのが基本です。

同様に、皮膚を切ってスクリュー(=ビス、ネジ)を留めた場合は、サージカルテープを6ヵ月間使うと、ほぼ手術痕が目立たなくなります。

顎変形症手術の後遺症についてですが、顔や顎といった非常に複雑でデリケートな構造と機能がある部位を手術している関係上、手術法によって起こりうる後遺症が異なってきます。

下顎枝矢状分割法における最も重篤な後遺症は、下口唇の感覚が一時的に麻痺することで、下顎枝矢状分割法をした人の約1割に、この後遺症が認められます。

また、歯槽骨切り術では、骨を削った部位周辺にある歯の色が悪くなる場合があります。

上顎手術では、顔の腫れがなかなか引きにくかったり、鼻の通りが悪くなったりすることもあります。

後遺症ではありませんが、容貌の変化に過度の期待を抱いた場合は「思い通りの顔にならなかった」と感じることも少なからずあるかもしれません。

しかし、人間の顔面骨格の位置を変えるには、様々な制約や支障があり、設計図で作るロボットのようには上手くいかないことを予め認識しておく必要があります。

△上記文章はユーザーの投稿です