下顎枝矢状分割術 下顎前突症(受け口)

下顎枝矢状分割術が、下顎前突症(受け口)の治療で最も多く行われている顎変形症手術です。

この下顎枝矢状分割術は、前方に出すのも、後方に下げる(=奥に引っ込める)のもできます。

下顎前突症(受け口)の場合、下顎枝矢状分割術は下顎全体を奥に引っ込めますが、引っ込める方向はやや上後方となります。

その結果、下顎枝矢状分割術後は顔の長さがやや短くなり、頬の肉もやや弛むので、基本的には丸顔になります。

ゆえに、周囲の人からは、年齢が3~5歳程度若く見えるようです。

この下顎枝矢状分割術は、必ず術前矯正と術後矯正が必要になります。

術前矯正では、歯の受け口の度合いを強くし、decompensation(※)から顎変形症手術で改善します。

その際、多くの症例で、上顎の歯を抜いて、上顎前歯を舌側移動させ、幅径の減少をする必要が生じます。

このような術前矯正を行うために、ある程度の時間がかかります。

また、術前矯正でdecompensationをすると、下顎がかなり奥へと引っ込んで、顔貌の改善にも役立ちます。

受け口(下顎前突症)の場合は、矯正治療を併用しないと、希望通りに下顎が奥に引っ込みません。

最後に、下顎枝矢状分割術後に後戻りを防ぎためと、噛み合わせをシビアにするために、術後矯正を半年~1年程します。

(※)dentalcompensationとそのdecompensationとは?

通常、不正咬合の要因の1つとして、歯の土台(顎骨)の歪みが挙げられます。

例えば、受け口(下顎前突症)の場合は、受け口(下顎前突症)の顎の土台の関係を補正するために、上の前歯を前に反り出し、下の前歯は反対に内側に倒れています。

このような顎の土台における不調和を歯が補正している状態をcompensationといいます。

このような補正を解除して、顎の土台に真っ直ぐに歯を立てるようにする矯正歯科治療を逆補正decompensationといい、術前矯正の大きな目的の1つです。

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