輪郭形成-上下顎手術後’

アゴ切り(中抜)後に起こりうるトラブル・後遺症には、以下の要因が挙げられます。

細菌感染
血腫
皮膚の弛み
アゴの変形
アゴが前に出ていない
アゴが前に出すぎている
アゴが短くなっていない
左右差
口唇の火傷、すり傷、色素沈着
感覚の麻痺・痺れ、アゴの違和感

1.細菌感染

輪郭形成手術後に、痛み、腫れ、発熱、これらの症状が増幅もしくは長引く場合は、傷口からの細菌感染が疑われることもあります。

傷口からの細菌感染が起きた場合は、内服薬の服用、抗生剤の投与、傷口や患部の洗浄をします。

重度の細菌感染の場合は、アゴ下の皮膚を切開し、膿を出します。

稀なケースとして、骨を固定する金属プレートやビスが、細菌感染の原因となることがあり、その際は該当する金属プレートもしくはビスを除去することになります。

2.血腫

輪郭形成手術後に傷の中で出血し、血が溜まると、口元から顎下にかけ、紫色に腫れ上がりますが、これを血腫といいます。

血腫を放置すると、傷口が化膿したり、しこりの原因になるので、口腔内を切開し、溜(た)まった血を排出する等の、早急な処置が必要になります。

3.皮膚の弛み(※中抜きをした場合に限る)

骨を切ったり、削ったりしたことで細くなった骨に対し、皮膚は余ってしまい、弛み出します。

その結果、アゴが丸く見え、目立ってしまうことがあります。

一時的な解消法としては、弛んだ皮膚にヒアルロン酸を注射し、張りのある皮膚に戻すことはできますが、その効果の持続は、半永久的ではありません。

これ以外の解消法では、弛んでしまった皮膚を切除する方法がありますが、顔の外観に傷跡が残ります。

4.

短く削ったアゴ骨に対し、アゴの肉が余って下がり、面長の顔に見えることがあります。

この解消法は、アゴにボトックスを注射し、アゴの肉が弛まないように一時的にすることは可能です。

5.アゴが前に出ていない

口中からの施術のため、アゴ骨を前方に移動できる距離や限界があり、またその微調整が手探りで行うため、アゴ骨を前方に出せていない場合もあります。

もっとアゴ骨を前方に出したい場合は、再輪郭形成手術もしくはヒアルロン酸注入、永久的な結果をご希望であればプロテーゼを挿入することになります。

6.アゴが前に出すぎている

口中からの施術のため、アゴ骨の微調整が手探りで、前方に出過ぎてしまう場合があります。

アゴを奥に引っ込めたい場合は、再輪郭形成手術で後退させます。

7.アゴが短くなっていない(※中抜きをした場合に限る)

アゴは神経が集中している箇所のため、アゴ骨を安全に切り取れる大きさには、限界があります。

アゴが短くなっていない場合は、再輪郭形成手術を行いますが、神経に障るリスクが高まるため、後遺症が残る危険性があります。

8.左右のバランス差

中抜きで切除した骨の大きさが左右で異なると、アゴの輪郭に左右のバランス差ができます。

修正輪郭形成手術を行って、左右のバランスを調整することになりますが、手作業のため、修正手術といえども、完全に左右対称にはならないこともあります。

9.口唇の火傷、すり傷、色素沈着

輪郭形成手術中に、口を大きく開ける器具を使用するため、口唇の火傷、擦り傷、色素沈着等がおこる場合があります。

自然に回復に任せるか、ハイドロキノンクリーム、トレチノイン+ハイドロキノンクリームを必要に応じて処方し、回復させます。

10.感覚の麻痺・しびれ、アゴの違和感

輪郭形成手術で、アゴや下口唇の知覚神経を引っ張って位置調整をしたり、その下の骨を切ったり、削ったりするため、うっかり神経を傷つけてしまうことがあります。

それが原因で感覚の麻痺や痺れといった後遺症が残ることがあります。

大抵の麻痺・痺れは、1年以内に回復しますが、稀に感覚が完全に回復しないこともあります。

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顎変形症を改善するための上下顎手術です。

10日間の入院期間です。

■上下顎手術前日

上下顎手術による入院についてのオリエンテーション
普段服用している薬の確認
全身麻酔の説明
血液検査
歯石取り
顔及び歯の写真撮影
上下顎手術後に入れる固定プレートの確認
上下顎手術の最終確認

上記以外では、鼻毛カットもありました。

鼻チューブを入れるからでしょう。

他にも様々な準備をしました。

通常診察を終えた先生方が、20時頃より上下顎手術についての最終説明をしました。

これまでは、3人の先生に診てもらっていましたが、3人が同時にそろうことはありませんでしたが、この上下顎手術についての最終説明では、上下顎手術に関わる先生全員がそろって、顎骨を正式に動かす距離等を説明してくれました。

今までも、上下顎手術についてはざっくりと説明はしていましたが、ハッキリした具体的な数値をいわれたのはこの日が初めてでした。

今回の上下顎手術では、上顎骨を5ミリ上方へ、下顎骨を4ミリ前方へ移動させます。

私は、笑うと歯茎がガッツリ出てしまうガミースマイルなので、上顎骨を上方に5ミリ、後退している下顎が前歯と噛み合ないので、下顎を前方に4ミリ移動するということです。

手術方法は「上顎ルフォー1型骨切り術」、「下顎枝矢状分割術」です。

何度も先生方から言われましたが、今回の上下顎手術では後遺症が残るリスクがあるとのこと。

上下顎手術後は、顔が腫れるし、痺れが後遺症として残る場合もあるので、その部分は覚悟しました。

また、顎骨をかなり移動させるので、吸収性プレートの使用はありませんでした…残念。

顎骨の移動距離が2~3ミリ程度だと、吸収性プレートの使用を検討する場合もあるようですが、今回の私の上下顎手術では、吸収性プレートの使用が検討されることはありませんでした。

あと、今回の上下顎手術と同時にオトガイ形成術はしないで、固定プレート除去の際にあらためて検討することになりました。

自分にとって気になる点や不安要素があれば、しっかりと上下顎手術をする前に、先生方とコミュニケーションをし、意思の疎通をしておくことが重要だと思います。

その後、病室に戻り、21時に消灯になります。

上下顎手術の前日ということで、飲食に制限がありました。

禁食21時
禁水24時

だったので、最後にお茶だけを飲み、グッスリと就寝。

■上下顎手術当日

ついに心臓バクバクの上下顎手術当日です!

普段は注射が苦手な私が、まさか上下顎手術をするとは…。

7時に点滴用シールを手の甲に貼り、トイレを済ました後に手術着に着替えました。

9時前には、全身麻酔の大手術ということもあって、立ち会いの家族が来てくれました。

いよいよ、自分の足で歩き、家族と一緒に手術室まで行きました。

手術室の前からは私独りで手術室へ入りました。

なぜか木村カエラの曲がかかっている手術室で、私はベッドの上で横になり、看護スタッフの方々が、テキパキと私の身体に医療機材を着けていきました。

緊張が顔に出ていたのか、看護スタッフの方が私に優しく声をかけてくれました。

さあ、人生初めての全身麻酔!

麻酔専門の先生が、「左腕がちょっとだけ痛くなりますけど、大丈夫ですから~」といったその直後、あっという間に夢の中~!

私は、9時から16時にワープしていました。

目覚めると、家族の顔が見えたので手を振ると、家族からは、意外と元気そうに私の姿が見えたようで、安心し、家族は帰宅しました。

上下顎手術当日だけは、一般病室とは異なる病室で一晩を過ごします。

ナースステーションの隣にある病室なので、何かあれば、看護婦さんがすぐに来てくれるようになっています。

正直なところ、これ以降が、上下顎手術に関わる入院の中で最もつらかったです。

まずは、自分の身体に着けられた機器等を確認しますと、

包帯ぐるぐる巻の上、タマネギネットでまとめられた頭
酸素マスクは約3時間後に取外し
喉も痛く、呼吸も苦しかった鼻チュ-ブ。翌日には取外されるのでもう少し我慢
鼻の下に腫れ止めテープ。次第に鼻血で薄汚れていくも大丈夫、誰も私の汚れに気にしません
右腕に血圧計、翌日まで定期的に血圧を計測
左腕に点滴、痛みが出たら、ここから自分でスイッチを押し投薬
両足に血栓予防のエアマッサージ器。これのせいでなんか動きにくかった

上下顎手術後の痛みは、思っていたよりはありませんでした。

ジンジンとした圧迫感はありましたが、鎮痛剤の点滴を打つ程でもなく、過ごせました
隣の方は、鎮痛剤の点滴を打って、気分が悪くなり、何度か吐いてしまっていたようです
人差し指に測定器、これは翌日には取外されました
尿カテーテルも、翌日には取外されました
輸血用の点滴には、自己血を入れました
目の周りに何か塗ってあり、ベタベタしました

覚えている限りでは、こんな感じです。

上下顎手術後は、何となく目を閉じて、就寝時間まで過ごしていたのですが、6時間くらい全身麻酔にかかり、眠りまくっていたせいか、とにかく寝られません。

履歴書の特技欄に「睡眠」と書いてもいいくらい、すぐに眠れるはずの私でしたが、この晩は全く寝られませんでした。

腫れてきた顔は、横になるとつらいので、ベッドを起こしてもらい、座った状態で一晩を過ごしました。

口の中には血抜き用チューブが入れられていて、どんどん血が出てきます。

血が溜まると、吸引機を使用して吸い取ります。

看護婦さんがまずはお手本で何回か吸引してくれた後は、自分で吸引機を使用しました。

実はこの血抜き用チューブの存在は、翌日に口の内側を縫われるまで気がつきませんでした。

どんだけ鈍いんだ自分は。

夜になると、38℃にまで体温が上昇したので、看護スタッフが保冷剤をくれました。

普段は、約37℃の平熱なので、38℃までの体温上昇は、さほど苦痛ではありませんでした。

この日で最もつらかったのは、同じ姿勢で居続けることでした。

もっと傷口の方が痛いのかと思っていたら、「長時間同じ姿勢+寝れない」という、全くもって予想外のことが苦痛でした。

本当に時間の経つのが遅く感じて、かなりつらかったです

△上記文章はユーザーの投稿です